AI技術を活用した創薬の今後

創薬は、時代と共にどんどん変化していきます。
2016年の12月に、NECは創薬事業に本格参入する事を発表しました。
NECの従来の事業と、新薬の開発は、一見無関係のように思えますが、どのような経緯があったのでしょうか?

AI技術を用いたNECが新薬を完成させるかも

NECがなぜ一見無関係の新薬の開発の事業に参入したのか、それにはこんな理由があります。
NECが技術開発を行っているAI(人工知能)を用いて、がん治療の新薬を実用化させようと考えているのです。
新薬を開発する一連の流れは、非常に手間がかかり、莫大な時間と莫大なお金がかかってしまいます。
それにも関わらず、新薬の開発の成功率は低いのですから、新薬を開発するという事はそれだけ大変な事なのです。

しかし、人の手で行われてきた事を、AI技術で行えば、何十倍も、何百倍も速いスピードで問題は解決できる可能性があります。
NECも、AI技術を用いて、5年以内に副作用の少ない新薬を完成させると宣言しています。

AI技術で第4の治療薬を目指す未来は明るい

AI技術を用いた新薬で、目指しているのは、第4の治療と呼ばれる薬です。
従来のがん治療法や、外科的治療でがんを除去したり、抗がん剤を投与したり、放射線治療が一般的です。
しかし、これらの治療は全て、副作用が大きすぎて身体に大きな負担がかかってしまいます。

またがんの治療は初期の症状であれば、完治する確率は高いですが、発見が遅れ重度の症状に進行していたら、完治する可能性は低くなってしまいます。そんながんの治療を、副作用が少ない新薬による免疫治療で完治を目指すのが第4の治療です。
体内にはがん細胞を攻撃するキラーリンパ球が存在し、新薬では、このキラーリンパ球を活性化させる薬を作りだそうとしているのです。

今までも、がん治療薬に新薬の開発は行われてきました。
ですが、免疫を活性化させるアミノ酸配列は5000億通りの中から、組み合わせを発見しなければいけません。
これを人の手で行っていれば、時間がいくらあっても足りません。
そこで、投入されるのがNECのAI技術だという事です。
今後は、NEC以外にも多くの企業で、AI技術を取り入れた新薬の開発が行われるようになるでしょう。

そしてAI技術を用いる事で、圧倒的に新薬開発までの時間の短縮と大幅なコスト削減が可能になります。
AI技術によって、創薬の歴史は、大きな変換期を迎えるかもしれませんね。