創薬の現在と未来の可能性を秘める医療スタイルとは

創薬とは、言葉通り、薬を創る事です。
薬を創る事は簡単な事ではなく、様々な研究を重ね、開発、実験、治験、審査を行う必要があります。
では、そんな創薬の現在と未来について紹介します。

薬の歴史について

人類が薬を服用するようになったのは、はるか昔の話です。
古代中国で、薬草や天然物を用いて、病気を治す漢方薬が薬の始まりだと言われています。
そして、その後18世紀になり、西洋医学の発展の中で西洋薬が服用されるようになります。

薬の歴史の中でも、画期的な発見は、ペニシリンとインスリンの発見だと言えるでしょう。
特にインスリンの発見により、人類はバイオを用いた医薬品を創る事が可能になったからです。
そしてその後、バイオ医療はますます進化し、遺伝子や人工細胞を用いた新薬の開発が行われているのが現状です。

成功率が低い理由

新薬を開発する事は、非常に大変な事です。
たくさんのお金と時間を費やして、新薬の開発を行っても、その新薬の治験の段階で、有効性が認められない、副作用が多いという結果になれば、商品化する事ができず、イチからやり直しとなってしまうからです。
そして成功率はわずか3万分の1しかないと言われています。

多くの化学物質の中から、新薬のタネを見つけ出し、論理上は効果があると考えられても、実際に効果があるかどうかは、試してみないと分からない。言葉は悪いですが、従来の新薬とは机上の論理に過ぎなかったわけです。
ですが、近年になり、少しずつ成功率に変化が見られるようになってきています。

それは、コンピューター技術の進歩によるものです。
コンピューターの段階で、様々なシュミレーションが行われ、実験をするまでもなく、有効性がないと判断されたものは除外されるようになります。そのため新薬のタネをスクリーニングする段階で、かなり芽が生える可能性の高いタネを選ぶ事が可能になったのです。
また人の手で行われるよりも、スピードが大幅にアップし、短期間での新薬の開発が可能になったのです。

創薬の未来について

先ほど紹介したように、今後ますますコンピューターの技術は進歩し、さらに精度の高いスクリーニングが行えるようになるはずです。
加えて、AI(人工知能)を活用するようになり、莫大な時間がかかっていた新薬の開発スピードは大幅に短縮する事が可能になります。
そしてバイオの進化も目覚ましいものがあります。
遺伝子や再生医療、ips細胞を用いた新薬の開発により、個人個人に効果的で、副作用が少ない新薬が開発されていくでしょう。
今後目指すは、個別化医療です。

さらに、病気になる前に治療を行う未病治療にも、力を入れていくはずですから、未来の私たちは、病気にかかりにくくなり、病気になっても短期で副作用の心配もなく、完治する、そんな時代になっていると嬉しいですよね。